Aaron's 499 Recap
今回、クラッシュはKyle
Buschの後方で起こり、壊れた車でTalladegaを後にする事にはならなかった。ついに彼はヴィクトリーレーンに車を乗り入れる事が出来たのである。
これまでこのトラックで勝利する事が出来なかった彼は、激しいクラッシュの多発したレースに勝ったが、今回の勝利はどの勝利よりも楽に手に入れたものであった。
周回遅れから見事カムバックを果たしたBuschは、最終ラップに起きた13台が絡むクラッシュによって出されたコーションが、フィールドをフリーズしてくれたお陰でのんびりとフィニッシュラインを越えることが出来たのだった。彼のこれまでの成績を考えると、全く想像だにできなかった事であった。
これまで戦ってきたここでの6戦中、4戦でBuschはフィニッシュさえ出来ず、昨年の2つのイベントでは共にクラッシュでリタイアとなっているのだ。春のレースではHANSデバイスが損傷を受けるほどのクラッシュをし、秋のイベントではそのクラッシュによってチャンピオン獲得の可能性が消えてしまったのであった。
「クラッシュしなかったり、捻じ曲がってない車でフィニッシュできるなんて思って無かったよ」とBuschは語る。「今日の出来事は全ての面で大きな意味を持つだろうね」
少なくとも今年、チームを移籍しJoe Gibbs
Racingに加入したBuschから、何か悪い方向に進んでいる様子を見出す事は出来ない。今回の勝利も今期のカップシリーズ2勝目を数える物であり、トップ3カテゴリーを合わせれば今期7勝目を数える物となるのだ。
「Kyleにとっては素晴らしい事だ。彼は注目の的だね」とカーオーナーのGibbsは語るのだった。
2番手には自身のオーバルトラック最上位記録タイとなるJuan Montoyaが入った。彼は昨年のIndyでも2番手に入っている。
「2番手にはなりたく無かったね」とMontoya。「辛いね。ターン4を廻ったところで仕掛けるつもりだったのに」
BuschのチームメイトであるDenny Hamlinが3番手。
「今回のレースはクレイジーだったね」とHamlin。「皆落ち着きが無かったよ」
それは終盤に来て顕著だった。3つのそれぞれ独立したアクシデントが次々と起こるのだった。残り14周のところでは、Bobby Labonteが他の車に押しやられ、それが切っ掛けとなって6台が絡むアクシデントが発生するのだった。その時Tony
Stewartは大きな集団の中で身動きの取れない状態であり、結果的にそのクラッシュに巻き込まれてしまうのだった。レース最多の61周をリードしながらも、Stewartはまたしても勝てなかったのだ。
「レースの終盤にはよくあることさ」とクラッシュした自分の車を見ながらStewartは語る。「あれは僕のミスだ。申し訳ないと思うよ。でもビデオを見た限り、何も間違った事をしたとは思えないんだけどね」
レースがリスタートされるとLabonteは再びクラッシュし、コーションとなる。これでMichael Waltripを先頭にして残り5周でのりスタートがセットアップされる事となった。
Jimmie JohnsonがすぐにWaltripを抜きトップに出るが、勢いを失ったところをBuschが後続を引き連れてアウトサイドから抜く。Buschはすぐ後ろにJeff
Gordonを従えていた。そしてラストラップの激しいバトルがセットアップされたのだった。Talladegaでのイベントでは過去6回中4回がラストラップのバトルで勝負が付いているのだ。
Dario Franchittiが怪我をした為に急遽チームメイトとなったDavie Stremmeから猛烈なプッシュを受けていたMontoyaは、GordonをパスしBuschのバンパーに張り付くのだった。そしてそのすぐ後ろにはHamlinが着く事となった。
Hamlinは、もし自分が勝てなくてもBuschを勝たせる行動に出ると言う事を知っていた為、Montoyaは我慢の走りをしチャンスをうかがうのだった。しかしそのチャンスが訪れる事はなかった。Dale
Earnhardt Jr.とJamie McMurrayが接触し、連鎖して多くの車が巻き込まれるクラッシュが発生するのだった。
MontoyaとHamlinは共に結果については難しく考えては居ないようだった。
「僕は勝者を決める事が出来る立場に居たからね」とHamlin。
「彼の言うとおりだよ」とMontoyaは認めるのだった。
しかし真面目な話、Hamlinは自身の中ではMontoyaをプッシュしてBuschを抜き、フィニッシュラインで3ワイドになる事を思い描いていたと語った。
「きっと誰かを後押ししてKyleを抜いたらチームの皆がしかめっ面をしただろうね」とHamlin。「でも、僕は自分の為になる事をするよ」
しかしその計画は失敗し、BuschがJoe Gibbs Racingでの白熱した初年度を満喫し続ける事になるのだった。
お詫び
昨日のスターティンググリッドの紹介記事の中で、David Stremmeの名前をReed Sorensonと書いてしまいました。Dario
Franchittiの代役で#40に乗ったのはStremmeでした。